出来損ないの半身と淡く凡庸な半身で行く
嘘と金色の海を泳いでいくのは、あなたとでなければ駄目だ
そんなことを嘯くには、わたしに課せられた作業は煩雑すぎるけれど
もう退路等はない、このまま行こう

銀飾りが碧空に透かされて、宙を泳ぐ髪の波間に光っている
つめたく凍えた時間の流れの中で、あなただけが心を持つ
喉を通りぬける柔らかな音楽に、わたしはやっと視力を取り戻す
この名前を呼んでください、その声で

雷火のように、またたいては潜められる瞼の奥の黒い瞳
涙が墜ちていった痕ですら、あなたは綺麗なものに変えてしまう
瑠璃色の宝石の粒となったそれ等で、わたしの胸に傷を残した
レーゾンデートルをください、この手に

わななく大気を切り裂いて、走り、燃えていく流れ星
かじかんだ指先を温めたのが、どうかわたしでありますように
歴史には綴られることない、ふたりきりの真紅の星で

真金の心臓が星座になったらいいと言えば、頷いた、もしも
生まれ変われるのなら、この次も宙で