今後のLHにおけるインフレ対策

2009-08-02 11:33:26

・インフレ前提のLH環境

 さてさて、今後LHはどうなっていくのか。どうなっていくのかを論じるならば、おそらくインフレしていくとしか答えようがない。
 インフレ対策というのはもちろんあるし、これは可能であると考えているが、運営の資金的・人材的な問題からインフレは解消できないだろうというのがEPAの見解である。
 もっとも、今後インフレが進行し環境に対して悪い影響を与えることがあったとしても、それは運営の罪であったとしても、運営を非難する十分な材料にはならないだろう。というのは、既にLHはカード総数が1000枚に到達する段階に来てしまっており、これはバランスを維持することの出来る臨界点が来たことを意味しているからである。どのようなカードゲームであっても、1000枚という数のカードバランスを維持し、さらに大きな問題として、今後もカードを発売していくという難問をクリアすることは現実的に無理だからである。将来的な展望を持てば持つほど、インフレせざるを得ないだろう。
 まぁ、今後のインフレに関してはかなり悲観的というか、諦観しちゃってるEPAなんだが、上述したとおりにこれを解消する策がないわけでもない。

・インフレを解決する四つのアプローチ

 第一のアプローチは、もっともインフレを根本から解消する方法だ。そもそもインフレは、そのカードゲームのパラメーターがこれ以上の伸び代を失ったときに発生するものである。伸び代は無限にあるから、正確には一定のバランスの中でと括弧付けしないといけない。なんにせよ、これ以上の伸び代がないからインフレするんだから、奥行きを持たして新しい方向に伸び代を作ってやれば解決する。
 これの最も典型的なものは新スキルの実装だろう。HP、AT、AGIを基本とする平面的なパラメーターの世界から、何か新しいパラメーターを創り上げて奥行きを与えれば、それ以降は新しいパラメーターの方面でカードを充実させることが出来る。現存の枠組みで新カードを発売していかなければいけないからインフレをさせないといけなくなるわけで、新たな成長の余地を与えてやればインフレさせずに新カードを発売出来るようになる。
 このアプローチが最も望ましく、最も無理がないので、インフレ対策としては最上の策と言える。最大の問題は、その新スキルを発明できるかどうかである。言うまでもなく、出来なければ無理。たぶん出来るんだったら、既に実装してそうなものなので、たぶん出来ないってことなんだろう。仕方ないね。

 第二のアプローチは、インフレした状況でバランスを維持する方法である。これは事実上の版落ちと言ってもいいかもしれない。1000枚あるカードすべてを使うのではなく、新カードと一部のカードで構成されるインフレした環境でカード間のバランスを取るのであるから、一部に選ばれなかったカードは当然使用されることがなくなるか、非常に少なくなる。
 このアプローチは、明らかに良策ではないのだが、現実的に他にないと思わせるに十分な魅力を持っている。というのは、このアプローチを検討する段階においては、バランサーはやはりインフレは不可避であるという諦観を抱いており、この見解に対しては異論が少ないのであり、第一のアプローチを選択するにも良案に欠き、第三のアプローチであるカードパラメーターの整理、つまりデノミを実施するには相当な人的コストと時間的コストがかかるために非現実的という結論になり易く、止むを得ずこのアプローチを選択する状況にある可能性が高いからである。(ちなみにデノミという言葉は、本来は経済学の用語で通貨単位をあらわし、日本では一般に通貨単位の切り上げや切り下げを意味する。意味としては通貨単位を整理しることを指す。カードパラメーターを整理するという点でニュアンスが似ているから、EPAは便宜上デノミという言葉を使うことにしている。普通は使わないけど、そんなのは関係ない。)
 ながながと書いたが、結局のところインフレした状態でバランスを維持しようと努力するのが一般的だろうということである。EPAはカードゲームの専門家ではないのでこれを保証するものではないが、、版落ちを用いることなく、インフレに対処できたカードゲームの例は聞いたことがない。ので、これがあれば教えて頂きたい。実に良い手本になると思う。ついでにいえば、そのカードゲームが終焉に向かう際に、この症状が発生しなかったものもあれば教えて欲しいものだ。
 EPAは基本的にこのアプローチを採用することには反対である。この手段は極めて外科手術的な緊急手段であって、そう易々と行うものではないからである。ただ、ぐだぐだになり、手を拱いて死を待つよりは体力のあるうちに一か八かの大手術を行うというのはありだ。、しかしそれは、一か八かの手術を行うに値するものに対して、他に方法がない場合に行うものである。LHは一か八かの手術を行う価値がないし、他に方法がないと言うわけでもないのだから、この手段は慎重に検討されなくてはいけないだろう。LHに残っている人はコアユーザーなんだから、そんな大手術をしないで、少しずつ金をせしめ取るべきだろう。いまさらインフレしたって、やめそうにない濃いメンバーばっかりだ。

 もっとも、大手術をする価値がないってことは、投資をする価値がないってことで、ぐだぐだのインフレを許容することに繋がるわけなんだけどね。もちろん、運営側としては、出来る限りインフレを抑えているつもりなんだけれども、実際の印象としてはぐだぐだのインフレになってしまうというパターン。配慮が中途半端な印象を与えるというのは良くあることさ。

 第三のアプローチというのは、ちょこっと上で触れたが、すべてのカードパラメーターを、デフレを基調として一度整理し、環境を再構築する方法である。これは、人的にも時間的にも、それは即ち資金的にも膨大なコストを要求するため、或いは最も非現実的な方法と言えるかもしれない。ついでに言えば、投資をしてリターンが全く保証されないと言う点で、二の足を踏まざるを得ない方法でもある。さらにさらに言えば、インフレに直面しているカードゲームというのは、基本的にはもうそろそろ乙な雰囲気が漂うものだったりするわけで、そんなものに追加的投資をする理由を探し出すことはなかなか困難であることも、このアプローチの非現実性を高めている。
 この手段は、インフレに直面した際に広くユーザーが求める対処方法だが、EPAは再三強調したように、これほど非現実的な提案はないと思っている。みんなも良く考えて欲しい。1000枚にも及ぶカードをいったん整理し、パラメーターを再配分するという作業を新弾の実装と平行して行うというのは、あまりにも困難ではないだろうか。なにせ企業ですので、報告書も出さないといけないし、他のバランサーやGMの意見も聞かないといけないわけで、ただ1000枚のカードを最良に修正するだけでは全作業の半分も終わったとは言えないわけだ。すべてを整理し、再配分する作業自体は一月もあれば完成しそうなものだが、その作業を報告書にまとめてーのぐだぐだしてたら二月ぐらいかかりそうなもの。想像しただけでも気が狂いそうだ。報告書何枚書けばいいの?カード枚数的に考えると、やっぱ気が狂いそうです。ついでに言えば、それをチェックするのも一苦労。まぁ、全部が全部修正対象になるわけでもないんだが、それでも半分くらいは修正してしまわないと環境を整理しきれないんじゃないだろうか?一部の強いものだけ弱体化という手段では、それはしばらく前に見た環境を再現しただけ、ということになるのだから、これでは話にならない。
 さらにこの手段の致命的な欠点は、インフレを根本的に克服していないという点にある。デフレによって伸び代を作ったのはいいが、新弾が出ればどうなるかというと、言うまでもなくこの伸び代を食いつぶすしかないわけだ。この伸び代を食い潰さない方法も考え付かない限りは、これはわずかに寿命を延ばしただけでしかなく、まっとうな企業であるならば、少しばかり寿命を延ばすために投資するよりは、とっとと撤退することを視野に入れた現実的プランを掲げるだろう。

 第四のアプローチは、MTGの偉大な先例に倣って版落ちをすることである。これに関しては、AL自身が極めて巧妙な形で実行した先例があり、LHもこれに習うべきだろう。即ちLH2への移行である。
 EPAとしては、この形を取ることを強く推奨したいし、期待している。だが、このLH2への移行に関しても、LHは問題を抱えているといえる。それは、ALはAL2と同時に存在することを許される規模のコンテンツであったのに対し、LHはLH2と同時に存在し得ない規模のコンテンツであるということである。つまり、LH2への移行は、同時にLHの終了を意味するのであり、これはあくまで事実上の版落ちと再収録を実践したAL2と異なり、明白に版落ちと再収録を行うことを意味するのである。これに対し、多くのユーザーは強く非難し、抗議するであることは目に見えている。また、これは運営にとってもあまり望ましくない自体を招くことになる。それは、AL2の移行に際し、今までのカードはALとLHで使用することが出来るという点でユーザーの資産を奪うことはしなかったという名目が立ったわけだが、LHで使用することが出来なくなれば当然これは、AL2で実装されていない旧カードはほとんど価値を失ったということになるのであり、ユーザーの資産を奪ったということになるのである。これに対する説明責任と損害の補填は、非常に重要な問題となることが予測される。
 結局のところ、EPAはLH2への移行を期待しているし、おそらくは運営としてもそうしたいと思っているだろうが、上記の問題がありこれは簡単なことではなく、必ずしも現実的とは言えないのである。むしろ、このままLHにAL2のカードも実装してしまい、カード枚数をさらに膨れ上がらせてしまう可能性のほうが高いのではないだろうか。そしてその場合における運営がとるアプローチとは、第二のアプローチ、即ちインフレした状況で環境を整理するという外科的手段である。ただし、この場合においては、座して死を待つよりはといった決死の覚悟に基づいた手術ではなく、もうどうにもならないんだけれども延命させるために外科手術を何度も繰り返すという非常に醜態極まるものになる可能性が高いと思う。これは止むを得ないだろうし、経営的に見て或いは正しく、或いは妥当と考えられるものとなるかもしれないが、LHというコンテンツとそのユーザーにとっては悪い展開となるだろう。EPA的にはLHの衰退や終焉というのは非常に面白い話題で、望むところだったりするのだが、大手術を挑んで敗れるならまだしも、ちまちま延命処置を繰り返し、醜態をさらすなどは見るに耐えないので勘弁して頂きたい。EPAは自分の記事をゲロ記事と呼び、こんなものは汚物だと罵ってはいるが、吐瀉物を記事の対象にすることは望んでいない。

・LHはどのアプローチを採用すべきか

 こういう記事は、アプローチを書いたからそれでおしまいとしていいもんじゃねぇ。じゃぁ実際にどうしたらいいと思うのか、卑見を呈するもんだ。EPAは、どのアプローチで持ってして解決すべきと思っているのが、これを述べたい。

 まずは整理。第一のアプローチ、つまり新スキルの実装であり、カードパラメーターに新たな奥行きを与えて伸び代を伸ばす方法だ。これは最も望ましいし、最も成功が期待できる。ただし、前提として新スキルの案が必要になる。この新スキルの案があるなら考える必要はなくなるので、ここではないものとして考える。あれば万々歳。

 次に、EPAが期待するアプローチは、LH2への移行である。ただしこれは、上述したとおり、LHにはLH2へ移行するだけの規模がないし、LH2への移行はユーザーに犠牲を強いるため、この補償(リサイクルの値段アップとか)を行う必要性が生じるために難しい。ということで、LH2への移行も無理と考える。

 じゃぁどうするべきか?残る手段はインフレ下のバランス調整とデフレを基調としたカードバランスの大整理だ。インフレ下のバランス調整は最後の手段であり、大冒険だ。しかも、勝算がほとんどない。どう考えたって、LHユーザーは派手さや爽快さをLHに求めてないもんね。となるとひとつしかない。デフレを基調としたカードバランスの大整理だってばよ。うへぇー。めんどくさそ。

 デフレを基調としたカードバランスの大整理、さてどうするべきか。策がないわけではない。

 1.ファイルタイプ、カードタイプごとに全カードを整理(ハンデスとかライブラリーアウトとかデコイとか優勢のグッドスタッフとかそんなんね。種族じゃない。モンスターファイルとか、特定のファイルタイプ作れるならそれはそれでひとつのタイプとして計算するけど)
 
 2.タイプごとに強い順でランク付け。(使われる順とか、ランク付けの案はいくつか考えられる。一番てきとーに強い順)

 3.比較的充実したタイプと貧相なタイプが出てくるわけだから、これを均す。貧相なタイプのところは、まだ伸び代があるってこった。均すのに既存のカードの強化を用いるのか、しんだんでうめていくのか、どっちでもいいよ。

 4.条件付けで強カードを弱体化。条件付けは、ブレイクと呼ぶスキルとして実装。ブレイク持ちという新たな奥行き伸び代を与えてやりましょう。

 ブレイクは、例えばだな。

 [このユニットのサポートエリアにグリモアカードがある場合]このユニットをブレイク状態にする。
 [ブレイク][Opスキル、カウンタースキル、アタックスキルなんでもOk]対戦ユニットに00ダメージ、SPいくつ増やす、山札からなんたらかんたら。

 要するに、今までもたまに見た、なんかの条件クリアしたら効果が発動するってやつだ。これをブレイクとしてまとめてしまう意味ってのは、第一に簡略化するってことと、第二にコンボの可能性を広げるってことと、第三にちょうどいい弱体化の条件になることがある。火山なんかを、[ブレイク・サポなし]にするとかで弱体化が出来るんだな。コンボの可能性って話になると、Opでブレイク付与とかのカードを作って、コンボ使うことが出来るようにするわけだな。例えばガンガドールをブレイクもちにしたら、サポブレイクであいつを使えるわけだ。これで5枚か6枚はカード実装できるだろう。うまいことしたら、結構なカードがブレイクトリガーとして実装可能。

 EPAとしては、この四つを用いて大幅な整理整頓をしたらいいんじゃないっすかねと思う。それでも、若干の延命に過ぎないという可能性は大だけどね。ただ、カードをタイプごとに分類して整理整頓、これはしっかりやっておくだけの価値があると思う。たぶんなんだけど、運営さんもここらへんをきっちりかっちりしてないんじゃないかね。200時間くらいあれば終わるんじゃない?くそしんどくて泣けた。