「それで? どうしたの?」
「うん……ごめんなさいってお断りした」
「やっぱりそうよね……」
「うん……でもね……」
「?」
「“俺、まだ諦めてないから”って言われちゃった……」
「……あっちゃー……」

(また“アイツ”かよ……)
 上目遣い+ジト目。コナンは蘭と園子の会話を聞きながら、不機嫌そのもの、という顔になっていった。
 自分の居ない学校で起こっている出来事。それは、“会話”という形でしか今は知ることが出来ない。実際、見て確認することが出来ないことに、歯痒い思いを噛み締めることが日に日に増えていっていることをコナンは勿論自覚していた。
 コナンは、ふうっとため息を吐く。蘭が高校に行っている間、蘭の身の回りで起こっていることを把握することは困難。自分に出来ることは限られているから、やはり悔しいと思う。
 帝丹高校の日常に、一波乱。
今回の事は、新一がコナンになってしまう前に、帝丹高校で起こった出来事と延長線上で結びついているものだった。蘭に思いを寄せる一人の男子生徒が引き起こした、ちょっとした騒動……。
 その騒動は、蘭の恋人だと噂されている新一に、その男子生徒が真っ向から勝負を挑んできたことから始まったものだった。



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